効果的な学生の就職支援： 就職ナビサイトと学内就職サイトにおける企業情報横断検索システムの開発に関する研究

Abstract

学生の就職において本学の抱える課題は、『長崎県内の就職率低下』と、『新卒者の早期離職』である。特に後者は企業研究の不足による職業ミスマッチに起因するところが多く、今やより深刻な社会問題化している。本研究目的は、これら二つの課題を解決するための、求人情報の検索ウェブサイト（以降、ナビサイトという）の企業情報横断検索システムの開発である。 本システムの検索対象となるのは、大手の求人情報の検索ウェブサイトであるリクナビとマイナビ、長崎県内の企業情報ウェブサイト（Nナビ）である。それぞれのナビサイトの求人情報はHTMLタグや階層が異なるため、システム管理者が予めに企業情報ウェブページの情報抽出の手順を情報抽出ルールとして定義する。また、それぞれのナビサイトの情報表現形式が異なるため、システム管理者が予めにこの３つのサイトの情報を統合し、同じExcelスプレッドシートに出力するための手順を統合ルールとして定義する。ユーザーは本システムのブラウザを通じて、通常通りに企業情報検索を行う。本システムは、前述の情報抽出ルールと統合ルールに基づいて３つのサイトの検索結果を自動的に同じExcelスプレッドシートに出力する。本システムの大きな特徴は、情報抽出ルールと統合ルールを定義することで多種多様な記述形式の違いがあるナビサイトに対応できることである。