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http://hdl.handle.net/10561/1995
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タイトル: | メタボリック・プロファイリング法による食品因子の未だ見ぬ機能の可視化 |
タイトル(別表記): | Visualization of unknown functions in food factors by metabolic profiling method |
著者名: | 城内, 文吾 柴崎, 貢志 |
著者名(別表記): | SHIROUCHI, Bungo SHIBASAKI, Koji |
発行日: | 2023年3月31日 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 学長裁量研究成果報告書 |
巻: | 令和4年度 |
号: | シーボルト校 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 15 |
抄録: | 微細藻類は、大量の水や土地を消費しない次世代のタンパク質や必須脂肪酸の代替源として注目されており、一部の種についてはEUの新規食品リストにも含まれている。 海産微細藻類の一つ Chaetoceros gracilis (Chaeto ) は、タンパク質、フコキサンチン、エイコサペンタエン酸 (EPA) に富む特徴を有する。 フコキサンチンと EPAには有益な栄養生理作用が報告されてきているが、この両者を含有するChaeto の摂取の効果については報告されていない。そこで本研究では、高スクロースおよびコレステロール含有食を与えた Sprague-Dawley ラットの脂質異常に対するChaeto 摂取の影響を評価した。Chaeto を2または5% (w/w)の最終用量で対照食餌に添加した食餌を調製し、4週間飼育したところ、ヒラメ筋重量はChaeto に対して用量反応性であることが判明し、増加傾向を示した(Jonckheere–Terpstra (JT) trend test) 。 肝臓のトリグリセリドと総コレステロールの量は対照群と比較して、Chaeto 摂食により有意に減少した。 脂肪酸de novo合成に関連するFASとG6PDHの活性はChaetoに対して用量依存的であり、減少傾向を示した (JT trend test) 。 肝臓のグリセロール含有量もChaeto 摂取により有意に減少し、これらの変動がが肝臓TG量減少に寄与していた。また、Chaeto 摂取により血清 HDLコレステロール濃度は有意に増加しましたが、コレステロール吸収マーカー (カンペステロールと β-シトステロール) の血清濃度と肝臓Scarb1 mRNAレベルは有意に低下し、これらの変動が肝臓コレステロール量の減少に寄与していた。水溶性代謝物分析において、筋肉におけるロイシンを含むいくつかのアミノ酸含量が、Chaeto 摂取により有意に増加することを認め、ヒラメ筋重量の増加傾向には、ロイシンを中心とした筋肉タンパク質合成の促進の関与が示唆された。 以上まとめると、Chaeto 摂取が、高スクロースおよびコレステロール含有食を与えたラットの肝臓脂質蓄積を抑制することを見出し、食資源としての活用の可能性を示した。 |
キーワード: | 食環境 メタボリック・プロファイリング メタボロミクス |
内容記述: | カラー図版あり |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/1995 |
権利: | Online ISSN : 2218-1989. MDPI Metabolites 2023,13(3),p.436 |
出現コレクション: | R4 シーボルト校
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