長崎県立大学学術リポジトリ >
看護栄養学部紀要 >
第20巻 >
このアイテムの引用には次の識別子を使用してください:
http://hdl.handle.net/10561/1819
|
タイトル: | 特定保健指導対象者への持続血糖測定器の装着は 食行動に変化をもたらすか |
タイトル(別表記): | Effects of flash glucose monitoring on subjects receiving specific health guidance |
著者名: | 冨賀, 理恵 飛奈, 卓郎 植村, 百江 稲垣, 佳映 田口, 奈美 浦園, 喜美子 |
著者名(別表記): | TOMIGA-TAKAE, Rie TOBINA, Takuro UEMURA-IWAMI, Momoe INAGAKI, Kae TAGUCHI, Nami URAZONO, Kimiko |
発行日: | 2022年3月 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 長崎県立大学看護栄養学部紀要 |
巻: | 20 |
開始ページ: | 149 |
終了ページ: | 155 |
ISSN: | 18841759 |
抄録: | 本研究では、特定保健指導対象者に対する測定器の装着が栄養摂取量に影響を及ぼすか明らかにすることを目的と
した。本研究は2020 年10 月〜 2021 年4 月に実施された。期間中参加者は、初回とその後12 もしくは16 週間後の2
回、健康教室に参加してもらった。参加者は新上五島町に住む特定保健指導対象者である成人男女29 名であり、その
うち健康教室初回と終了時のデータがある26 名を解析対象とした。参加者は、持続血糖測定器装着と在宅型ステップ
運動をしてもらうFGM+Ex と在宅型ステップ運動のみのEx の2 群に無作為に分けられた。また、初回の教室に参加
者には、運動は最低でも150 分/ 週行うことが国のガイドラインで推奨されていると紹介し、それ以降積極的な指導は
行わなかった。本研究では、初回と終了時に生活習慣に関するアンケート、有酸素性作業能力そして食事の調査を行っ
た。さらに、日常の身体活動量は一軸加速度計を用い、教室初回から2 週間、教室終了前2 週間の2 期間にて測定した。
エネルギー摂取量の変化量を比較したところFGM + Ex は85 ± 365kcal/ 日、Ex は -184 ± -376kcal/ 日であり(p =
0.079)、教室前後の効果量は FGM+Ex はsmall(d = 0.23)、Ex で0.55 のmedium(d = 0.55)であった。食品群別では、
FGM+Ex のみ嗜好飲料類の摂取が終了時では初回時と比較して摂取量が減少した (初回時227 ± 229g/ 日、終了時125
± 134g/ 日、p = 0.009)。本研究では、特定保健指導対象者への持続血糖測定器の装着は、エネルギー摂取量に大きな
影響を及ぼさないが、嗜好飲料類の減少が認められた。血糖値測定器を装着することで、特定保健指導対象者の嗜好飲
料類の摂取を調整することができるかもしれない。 |
キーワード: | 血糖持続測定器 特定保健指導対象者 エネルギー摂取量 身体活動量 運動 |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/1819 |
出現コレクション: | 第20巻
|
このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。
|