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タイトル: 放課後児童クラブで子どもの調理スキルを高める取組について
タイトル(別表記): Efforts to improve children's cooking skills after school activities for children.
著者名: 植村, 百江
曽田, 千香子
美山, 日菜莉
市山, 侑華
森川, 真帆
著者名(別表記): UEMURA, Momoe
SOTA, Chikako
MIYAMA, Hinari
ICHIYAMA, Yuka
MORIKAWA, Maho
発行日: 2023年3月
出版者: 長崎県立大学
雑誌名: 長崎県立大学看護栄養学部紀要
巻: 21
開始ページ: 1
終了ページ: 7
ISSN: 1884-1759
抄録: 近年、共働き家庭やひとり親家庭の増加が進む中で家庭教育支援の重要性は一層高まっている。放課後児童クラブの主な役割は生活や遊びの場とされており、昨今は学習や体験活動の場である放課後子ども教室を一体化させた放課後子ども総合プランが推進されている。本研究では、放課後児童クラブに通う生徒の基本的生活習慣援助となる学習方法の違いが生徒の家庭での調理実践意欲や食事の手伝いに影響を与えるかについて検討することを目的とした。 2021 年7 月、N 県の放課後児童健全育成事業M クラブに通所する児童30 名を対象に、調理体験(A 群)、試食(B 群)、材料持ち帰り(C 群)に分類し、学習を実施した。各群共通の「味噌汁」に関する座学学習を実施した後で3 群別の教育を実施した。児童保護者は、自記式記入による学習実施前と学習実施後の質問紙調査をした。統計解析はKruskal-Wallis 検定を用い、次いでMann-Whitney のU 検定を用い、p<0.05 を統計学的に有意差ありと判定した。 結果、A 群はB,C 群より「楽しさ」の度合いが高かった(p = 0.014)。「学習内容を家庭で実践したいか」の設問に「そう思う」と回答した者はA 群92.9%、B 群7.5%、C 群87.5%といずれの群も高く,有意差はなかった。保護者調査では、学習後に自ら学習内容を保護者に伝えた者はA 群71.5%、B 群80.0 %、C 群60.0 % で3群間に有意差はなかった。また、家庭での食の手伝いをする者と学習内容を伝える子どもが増えたが、有意差はなかった。 学習後の家庭での調理実践意欲や手伝い、保護者への学習伝達に差がなかった。調理体験に限らず、試食や材料の持ち帰りでも家庭での調理実践に繋がる可能性が示された。
キーワード: 放課後児童クラブ
調理実践
学習効果
家庭
URI: http://hdl.handle.net/10561/2010
出現コレクション:第21巻

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