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http://hdl.handle.net/10561/2141
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タイトル: | 「水共同体」から現代中国政治社会構造の特質を再検討する |
著者名: | 祁, 建民 |
著者名(別表記): | QI, Jianmin |
発行日: | 2024年10月30日水曜日 |
出版者: | 長崎県立大学 |
雑誌名: | 学長裁量研究成果報告書 |
巻: | 令和6年度 |
号: | シーボルト校 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 11 |
抄録: | 中国における「共同体」という概念の受容は、日本と同様に1920年代、マルクスのアジア的生産様式理論の伝来を契機に始まった。しかし、日本と比べて
みると、中国でのこの理論に対しての関心は、いささか異なっている。中国では長い間「共同体」理論に対する研究は、日本と比べてそれほど関心を払われなかった。しかし、20世紀末から21世紀の初めに到る頃から、中国では「共同体」理論を、ヨーロッパと日本からほぼ同時期に受容し始めた。本研究は1949年以来の中国の水共同体の変遷を考察して、この伝統的な水利「共同関係」は大きな変容をとげた一方、その慣行の一部はいまも継続されている。その理由については、自然環境の要素以外に、水共同体側の強靭な対応と政府の曖昧な立場の両面から考えなければならない。集団化時の水共同体のトラブルは殆ど昔の水規に沿って解決した。中央政府はイデオロギーの遂行を優先したが、政権の末端組織は民間のトラブルを柔軟に解決して、地域の安定を優先させていると結んでいる。 |
キーワード: | 水利 共同体 政治構造 |
URI: | http://hdl.handle.net/10561/2141 |
権利: | 国際研究評論、創刊号 |
出現コレクション: | R6 シーボルト校
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